遠藤彰子 《街へ》

幼い日子供がうじゃうじゃいた
めんこ・なわとび、おはじきの陣取り合戦
まだ自転車が乗れなかった
乗れたら世界が広がった
町から街へ
学校から帰ると夢中に遊んだ
喧嘩する子供がいた
すぐ仲直りして別の遊びをする
たこつぼがスリルがあって好きだった
家の前がたまり場だった
12才の楽しさだけが残る
美化された子供時代
負の遺産を今も引きずる
戻れないので振り返りたくない
反省しない性格の出発点
故郷に戻り負の遺産が無くなる
自分の体には傷痕が残っている
   

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