北浦信一郎 《空中》

クモは鳥になりたいと思った。
もっと遠くに行きたいと
な~に、風に身を任せば行けるさ
アメリカだって

クモは鳥になった
南を目指して飛び立った
独りで風を切って羽ばたいた
誰もいない

そこには飛ばない仲間がいた
クモと別の道を選んだ
大きな体で迎えてくれた
果てしない旅は終わらない
   
 絹谷幸二 《錦雲上富岳》 版画

 いかにもという版画だが、客間にはよい。富士山は飽きないし、害にはならない。だが、議論を産み出さない。
 
 
 木内克 《裸婦》
 
   
木村正 《闘(Rugby)》 2004
 (闘)
 偶然だが、この3作品は色紙に走り書きのように描いている。 だが、筆のスピードに負けないほど動きがある。顔がないのも同じで体の動きだけを観てほしいという思いが伝わる。彫刻家と画家のデッサンの違いが表れている。
   

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