フィレット・クロード 《風景・春》

自宅を新築した時から10年くらい玄関で、客人を迎えた。その後しばらくして救援を仰いだ後に、再登板して客人を迎えている。でも気づかない。そこがいいのだ。
   
 古沢岩美 《裸婦》3点
 
   クロッキーは趣味で30年以上やっている。とても足元に及ばない。観るたびに勉強になる。
   
 フェシアノス 《男》

 ギリシャの匂いがする。なぜだろう。
彫刻から抜け出た男ではなく、現代の男だ。たくましい肉体。鋭い眼光。ウエーブの掛かった髪。きりりと締まった口。どこか違う。一言ではいえないが異なる民族の異なる文化の匂いがする。
   
 フェアチャイルド・ロイ 《モデル》
 写真技術を勉強中なので、この程度が今の実力です。
この作家は明るい植物も似合うが、裸婦に独特の味わいがある。ムンクに影響を受けているのかな。
   
 藤田修 《Decision》
 彼の版画は横須賀美術館に数十点ある。技法が独特なので、手で触れて確かめたくて買った。

そして手に触れて感触を確かめた。(彼のHPで)説明をいくら読んでも理解できない。危険薬物を使用しているらしいので最近は少し方式を変えているようだ。教室で教えてもいるようなので通うしかない。
   
 藤野級井 《誕生》
 不思議な絵画だ。舞台美術をされているようだ。兄(藤野一友)が画家として偉才を放っていた。三島由紀夫に愛されたが、若くして病に倒れた。妹も負けてない。
骸骨というか、死を考える材料になると思い購入した。兄の絵は高くて手がでなかった。
   
 深谷奈央子 《オルゴール》
 ときにはAKBのような絵画もよい。
子供の頃はオルゴールが好きだった。何度も同じ曲を聴いた。他に何も音がなかったからだ。ラジオからは歌謡曲で幼児にはなじみがない。今はもうネジを巻くこともないオルゴールが部屋のどこか片隅にあるかもしれない。
このあと一気に《恋の片道切符》の時代になる。いや少しだけ、《お富さん》、《憧れのハワイ航路》などを歌っていた。《鳳城の花嫁》という大友柳太郎の映画を父と観にいったのが子供時代との別れだった気がする。
   
 ファロンダ (少女)
 なんで購入したが、覚えていない。しばらく飾っていたが、新作に取り変えているうちに奥の方に置かれ、飾らなくなった。
多分、オルゴールつながりで郷愁が買わせたのかもしれない。故郷に戻った20年前は自分で驚くほど郷土愛があったと思う。両親の面倒をみるんだという気持ちが突然、あっという間に消え去り空虚になったことが埋められない心の隙間に入り込み防音装置の役目をしてしまった。
   

copyright 2018 SHIRONDA© all rights reserved