羽田裕 《横須賀港》 |
《佐島港にて》 |
三浦半島の東西の代名詞のような港である。東は軍港・横須賀・基地の町のイメージがついているが、確かに東京湾を望めるのは金沢八景までと走水・観音崎から外海になる。その間は米軍と・海自が占拠している。かといって風景もそれほど悪くない。八景といわれた面影こそすっかりないが、中層くらいのビル群が建ち並び 朝陽や夕焼けが美しいなどの絵は描けなくても船と浦と港と丘はある。西の相模湾側は佐島である。三浦三崎がマグロで有名だが、地元ではそれほどでもない。遠洋の冷凍ということが分かっているからだ。そのほうが美味いという人も多く、所謂旨み成分が増すのであろう。三浦半島のすべてではない。偶々横須賀の東京湾横浜よりの生まれ育ちが影響しているからだろう。夏の江の島や逗子の海水浴が怖かった記憶がある。特に台風の時のテント小屋は凄まじく、相模湾の向こうから風と波が唸り声をあげて押し寄せてくる。画家はそれを経験しているのだろうか。絵は穏やかな作風で、《嵐》のような不穏さは微塵も感じない。 | |
濱田樹里 (2002正月カレンダー用制作) |
この絵は母のためにある。 平成14(2002)年1月11日。 蓮かもしれない。 この世にない花 天から地から 降り注ぐ光 葉ではない確かに花 花弁が語り掛けてくる まだ眠りについてない 起きろ! 叫ぶ父の声が響く いつか花弁が開くかもしれない 父は黙した 見つめる目が母から離れない 聞こえてくる 視線の先から |
服部保 《梅林》 |
故郷の名前が知れている梅林。 全国区ではないが。 毎年2月から3月に梅林まつりがある。 寒い時期結構遠距離から来られる方がいる。 旅行というより、歩こう会の人々だ。 駅から歩いて30分。 みんなで縦列に歩いている。 山の上には梅と水仙だけで何もない。 休憩する茶店はない。 それでも毎年せっせと歩いて人が来る。 小学校の時、一気にかけあがった。 20年前に休み休み昇った。 死ぬ前に3回目にチャレンジしたい。 |
林敬悟 全8点未掲載 | 友よ? 今どこにいる 生きているのか 絵を送ってきた それから 忽然と消息を絶った 居るだけで良かった 友よ |
林香代子 《志那壺のバラ》 |
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原精一 《椅子の寄る夫人》 |
《裸婦三人》 |
原田義彦 《ひまわり》 |
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