山本美智代《歩く人》(部分)

どのくらい歩いたのだろうか

立ち止まり後ろを振り返ると

影が過去を観ても仕方ないと

蛭のように付きまとっている

明日に輝く朝陽が見られるか

私にはわからないがそれでも

朽果てる迄一緒に歩き続ける>

   
 柳沢敏男 《花》
 新築した自宅の玄関でお客様を迎えていた。しかし先発完投型にはならずに今はベンチを温めている。やはり、無難な絵には突き抜けたインパクトに欠ける。
両親はいたし、変な奴と思われても困るので、30年ぶりの故郷に迎合した。でも落ち着いた絵で来客には評判よかったと思う。
   
 山内ちとせ
 イラストレーターの女性のペン画で怪しい魅力に溢れている。作家が憧れる女であり、妬みの対象にもなりえる女だ。
   
 山根功 《裸婦》
 
   
 山本集 《ふるさと》
 元ヤクザの組長である。中年で絵描きに転向した。富士山の雄大さを絵に閉じ込めようと努力した。関空に雄大な富士山の絵を寄贈したが、難癖をつけた人がいる。絵に罪などないが、羨ましさと嫉妬ではないかと思う。
「古里はいつ帰りてもあつきかな」は俳画と称しての売り絵だが、好きなので買った。自分は古里ではなく故郷だと自負している。
   
 山田久美子 《十六》
 
   

 

copyright 2018 SHIRONDA© all rights reserved